イタリアのチーズについて

イタリアのチーズはその数が300あるとも400あるとも言われていますが、その全てが伝統的な製法によるもので、熟練した職人が作る本物の手作りチーズばかりです。中でも国がその品質を保証しているDOPチーズは世界に誇る逸品です。

イタリアのDOPチーズ

イタリアでは、国が1954年に新しい食品法を公布し、伝統ある良質なチーズ20種類を統制原産地呼称(Denominazione di Origine Controllata, 略してDOC)チーズとしてその産地を指定し、製品をまがい物から守ることにしました。しかし、こうした原産地呼称制度による呼称の保護はイタリア国内だけに限られ、国外では相変わらず、他国で作られたパルメザンチーズ、モッツァレッラチーズのようなものが広く流通している現状がありました。

この状態を解消するために、EU(欧州連合)は、1996年に新たに保護原産地呼称(Denominazione di Origine Protetta, 略してDOP)制度をEU全域で導入し、一国だけでしか効力がなかった保護制度を加盟国共通のものとしたのです。

こうしてイタリアのDOCチーズもDOPチーズとなり、現在ではその数も35に増加しています。

DOPに認定されていないチーズの中にも美味しいチーズは沢山ありますが、国がその品質を保証している35のDOPチーズは生産者ごとのバラツキが少なく、同じ呼称のチーズは常に品質が一定しているのです。なお、イタリアの35のDOPチーズのうち3分の2は北イタリア、3分の1は中部と南イタリアのものです。北イタリアのチーズには牛乳から作るものが多く、中部、南イタリアのものは牛乳が多いということで、北部と中・南部では原料乳に違いがあることが分かります。

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