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ワイン用ぶどう品種
ぶどう「属」はいくつかの「種」に分かれていますが、ヨーロッパで栽培されているのは「ヴィティス・ヴィニフェラ」という種1つで、EUでは規則で上級ワイン(DOP)の生産にはこの種に属している「品種」の使用のみを認めています。この種のぶどうは粒が小さく、糖度は低めで、酸度が高いのが特徴で、そのことが良いワインを生むとされています。イタリアで公認されているぶどうは現在(2009.1.8)438品種。そのうちの約130品種が上級ワインに使用されています。品種別では、栽培量の多い順から黒ぶどうのサンジョヴェーゼ種、白ぶどうのトレッビアーノ種、黒ぶどうのバルべーラ種、白ぶどうのカタラット種が主です。
"地方別に見たイタリアワイン"
30万k㎡のイタリア半島は南北に長いブーツのような形の半島で、半島の北にはヨーロッパアルプスがそびえ、中央部には半島の背景のようにアペニン山脈が北から南へと繋がり、東と西、そして南を地中海に囲まれ、西にサルデーニャ、南にシチリアという2つの大きな島があります。このようにこの半島は山あり、丘陵あり、平野ありの地形で、火山地帯も含めた多様な土壌と、「イタリア」らしい温暖な気候に恵まれている上に、地域ごとの微気候の違いもあり、世界でも有数のワイン生産地であるばかりでなく、そのワインの多様性は他国の追随を許しません。イタリア半島のワインの性格をより理解するために、生産地全体をそこで生産されるワインの特性によっていくつかに分類して説明します。
・北イタリアのワイン
北部イタリアのヴァッレ・ダオスタ州、ピエモンテ州、ロンバルディア州の北部・北西部、トレンティーノ自治県、中部イタリアのトスカーナ州のような山岳地帯を後背地として持つ地方は昔から野獣(鹿・狼・野兎・雉・野鳩)を獲って常食としてきました。野獣の肉が持つ強い匂いと濃い脂肪に対抗するために赤ワインの強い香りと口中の脂肪を洗い落とすためのタンニンの渋さ・苦さが必要であったと推測されます。そのために香りが豊かで、コクがあり、アルコール度も高い赤ワインが必然的に生まれたものと思われ、この伝統が今でも残っています。ピエモンテ州のバローロ、ロンバルディア州のルテッリーナ、トスカーナ州のキアンティ・クラッシコなどの赤ワインはその代表です。
北部イタリアのロンバルディア州の中部・南部、ヴェネト州、エミリア・ロマーニャ州には平地が多く、家畜の牛、仔牛、豚、羊、鶏肉の料理や近海の魚介類を常食にしているので香りやアルコール度が低めの赤・ロゼワイン、優雅で花のアロマに富む辛口白ワインが主に造られます。ロンバルディア州のルガーナ(白)、ヴェネト州のソアーヴェ(白)、バルドリーノ(赤)、エミリア・ロマーニャ州のアルバーナ・ディ・ロマーニャ(白)、発泡性の辛口・中甘口ランブルスコ(赤)などはその代表です。
・中部イタリアのワイン
中部イタリアのウンブリア、ラツィオ州のような平野に富む地方、また丘陵と平野からなるマルケ州では家畜の肉料理に向く軽めの赤ワインが少量造られますが、これらの州ではその多くの湖(トラシメーノ、ボルシエナ、ブラッチャーノなど)や河川(メタウロ、ミーゼ、エジーノなど)で獲れる淡水魚の料理に合う軽い辛口白ワインが多量に造られます。ウンブリア州のオルヴィエート、ラツィオ州のエスト!エスト!!エスト!!! ディ・モンテフィアスコーネ、フラスカーティ、マルケ州のヴェルディッキオ・ディ・カステッリ・ディ・イエージなどはその代表です。
・南イタリアのワイン
カンパーニア州から南の各州とシチリア、サルデーニャ両島では羊、仔牛の肉料理やチーズを使った材料が多くその匂いと脂肪に負けないようなかなり重い赤ワイン、また、脂肪に富む海の魚の料理を常食としているので深みと複雑さを身に付けた辛口白ワインや甲殻類向きの濃厚な甘口白ワインが造られています。赤ワインではカンパーニア州のタウラージ、プーリア州のロッソ・カノーサ、カラブリア州のチロ・ロッソ、バジリカータ州のアリアーニコ・デル・ヴルトゥレ、シチリア島のチェーラスオーロ・ディ・ヴィットリアなど、白ワインではカンパーニア州のグレーコ・ディ・トゥーフォ、サルデーニャ島のヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ、シチリア島のモスカート・ディ・パンテッレリーアなどがその代表です。



